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夜寝るという行為から極北の位置にいる時の事だ。
あらゆるピースが何処かにすっ飛んでいく夢を見たい。
夢を見るには布団に入り、息を長く深く吐き、目を瞑って待機しなければならないのに。
単純動作が心身を支配している。
体の一部を義体化できるというオファーが来たら取り替える部位は間違いなく自立神経系統だ。
夜10時になったら副交感神経を優位にして深く眠り、朝5時になったら交感神経を最大出力して完全に覚醒する。
感情をシャットアウトしたり、逆に熱狂状態を作ったり。
きっと思うままだ。
腕や足、視覚強化も捨てがたいが、神経系にアクセスできる様になれば世界がよく見える様になるんじゃないだろうかと思う。
誰かに失望や怒りを感じる事もなく、人間の限界値で泣いたり笑ったりできる。
恥をコントロールできれば絶望もなくなる。
もしかしたら交感神経のスイッチはずっとオフにするかもしれない。
セロトニンが溢れ出した状態で生活の全てを仕切るのはどんな感じなんだろうか。
自然に生命活動が停止するまでずっと、癒しの波動を奥歯に感じ続ける事は。
逆を行くよりも大分幸せだろうな。
義体化せずにコントロールするとすれば結局呼吸を極める事だろうか。
明日は1時間くらい吸ったり吐いたりしてみようか。