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デイリーライフにブレイクスルーは皆無だ。

カムイがF1モンスターマシンで記録するデッドスピードにも似たヒリヒリ感とは無縁だ。

無縁仏が町中を歩き廻っている。

輪廻の輪を抜けてトンネルの先の光にフッと消える。

デイリーライフからライフデスへ。

そんな循環を月3度は心待ちにする位に皮膚感覚が鈍っている。

サンドペーパーの上を転がるパイドパイパーの笛の掠れた高音が砂漠に鳴り響く。

ヤスリ掛けられた田宮のミニチュアモーターサイクルの側面の様にライフがささくれている。

架空のマシンに圧縮されたミニチュアカムイが乗り込み、架空のオンザロードを廻る。

計器はおおよそ振り切れている。

デッドライフスピードの中で風は氷点下を大きく飛び越えて、皮膚に活力が戻る。

対立・相反する2つの組み合わせ・空席の世界

あらゆるものの上で速度が踊る。

シュルルーム